ここ最近、胃の調子が悪かったので色んな健康法を探っていました。中でも私が目を付けたのは食事療法と運動で、加工食品を避けたり有酸素運動を行う事で、胃の調子もだいぶ良くなりました。

今回は、そのヒントとなった本「GO WILD 野生の勘を取り戻せ!」を紹介したいと思います。 

現代人を脅かす文明病
  

現代人は様々な病気を抱えています。心臓疾患、肥満、うつ、がん・・・。これらの「文明病」と呼ばれる病気は、近年になって急増し人々を苦しませています。しかし、原始的な生活をしている民族・・・「狩猟採取民」はこれらの病気に苦しめられる事がなく健康で丈夫な体を保っています。

それはなぜか?答えは簡単です、彼らは昔から変わらぬ生活を送り続けているからです。
今回はその中でも、食生活の事について解説していきます。

人類が食べてきたもの


人類は二本の足で立って歩いたり、走るために体の構造を進化させてきました。そのため、他の動物と比べて消化器官のスペースが小さくなっていきました。消化器官が小さいということは、草を消化できない事を意味します。

草を消化できないということは生物にとって致命的な弱点で、今のように食料を生産できない時代・・・、草原やサバンナに溢れてた時代では、太陽のエネルギーを栄養に変換できるのは草だけです。ところが人類はそれを食べれない。ではどうすればいいのか?

それは、「他の動物が草を食べて、その栄養が詰まった肉を人類が食べる事」、その行為によって、人類は太陽からのエネルギーを得る事に成功したのです。

それなら肉だけを食べれば狩猟民族のような健康な体になれるのか?それは違います、なぜなら、今の人類が食べている家畜・・・。牛、豚、鶏の食べている餌は、昔のような草原の草ではなく、人工的に作られた穀物を使用しているからです。

現代の食べ物は穀物と糖だらけ


日本に住んでいる私たちは主食として穀物を食べています。米やパン、麺類・・・。その多くが穀物を原料としています。中にはラーメン+ライスやご飯+お好み焼きなど、主食+主食を合わせて食べる文化も根付いています。しかし、そのような食生活が現代病を引き起こす恐れがあるのです。

人体は複雑な構造をしており、様々な栄養素を必要としています。ですが、穀物だけでは多様な栄養素を補えません。
それなら肉を食べればいいじゃないかと思うのですが、前述のように現代の家畜は穀物の栄養で育っているので、その肉を食べても昔のように色々な栄養がとれるわけではありません。

魚も現代は養殖が主流で、その餌も生魚では無く配合した飼料を使っています。

つまり、現代では穀物以外を食べる事は非常に難しくなっています。ではなぜ、穀物を食べ過ぎると病気になるのでしょうか。その原因は穀物に含まれる炭水化物、主に糖分にあります。

昔の人類も糖を摂取し、それをうまく代謝できる仕組みを持っています。しかし、彼らは糖を大量に摂取したわけでも無ければ、そればかりを食べて生活していたわけではありません。

糖を大量に摂取すると、血液の血糖値が上がります。そのままでは毒になってしまうので、体内ではインスリンというホルモンが分泌され、血液から糖を追い出し、血糖値を抑えます。

追い出された糖は筋肉や臓器に送られ、グリコーゲンという燃料に変換されます。しかし、グリコーゲンはわずかな量しか備蓄することができません。そこで、もうひとつの送り先・・・、脂肪に変換され、体の様々な場所に蓄えられます。穀物を摂取しすぎると太るというのはこのためです。

運動はグリコーゲンや脂肪、また糖自身もエネルギーとして燃やすことができます。インスリンの目的は血液からブドウ糖を排除することなので、運動のエネルギーとしてまずはブドウ糖を使うように命令します。さらに、脂肪などの貯蔵されたエネルギーを使わないような指示もします。

この事自体は、炭水化物を自在に取れない時代にとっては大した問題ではありません。しかし、現代では穀物を過剰に摂取したり、ジュースなどの糖が溶け出した飲み物を飲む事により、体内に大量の糖を貯めこむ事になります。そうなると、糖を排除するシステムの限界を超えてしまい、体に様々な悪影響を及ぼします。

ブドウ糖を摂り過ぎると、インスリンはこれ以上ブドウ糖を摂取しないように、という警報を鳴らします。しかし、その警報を無視し続けてブドウ糖を摂取すると、あたかもオオカミ少年の童話のように、体がその警報を無視するようになってしまいます。

体がインスリンの出す警報に抵抗を持つようになると、やがてインスリンの警報だけではなく、体全体の警報システムが混乱する事になります。そうなると、メタボリック症候群といった命に関わる危機に陥ることになるのです。このように、炭水化物を大量に摂取するのは大きな問題となってしまいます。

現代人の抱える様々な問題


もちろん、食生活さえ改善すれば健康に過ごせるわけではありません。運動不足や睡眠不足、はてはストレスに対する対処法、現実での触れ合いが少なくなった事や、自然との触れ合いが無くなってしまった事など、その問題は多岐に渡ります。

この多忙な社会の中で全てを満たすのは難しいかもしれませんが、今の自分に出来る事を一つ一つ改善していく事で、少しでも健康な生活を送れるようにしたものです。今後は、野生に戻るための運動や考え方などもこのブログで紹介していく予定です。

それではまた。