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同じゲームでも「困難に挑戦し続ける」のと「困難から逃げ続ける」のでは、なぜ心理的に受ける影響が違うのでしょうか?その答えは「認知的再評価」と呼ばれるスキルに隠されています。

これは科学的にも実証されている現象です。今回はその事について解説しましょう。

*4と記事を統合しました

不安と興奮はまったく同じ感情

心理学的には不安と興奮はまったく同じだという事がわかっています。何かについて不安や興奮を感じると体は「高覚醒状態」になり、胸騒ぎがしたり、心拍数が上がるなどの変化が現れます。

つまり、何かに対して不安を感じてる時はそれを落ち着かせる事より、問題解決のために興奮した方がいい、という事になります。

例えば、RPGなどでボスキャラの痛い攻撃を受けて味方が瀕死になった時、 ゲームをやっているあなたはどう感じますか?

おそらく、このまま負けてしまう不安よりも、ここからどうやって逆転するのか、といった気持ちのほうが強くなると思います。これが「不安を興奮に変える」技術なのです。

もちろん、現実で怪我人が出た時にはベストな行動はとれないかもしれません。

しかし、このような深刻な事態じゃなくてもっと身近な不安、人前で話す事が苦手とか、試験を受けるのが嫌とか。こういった些細な事でもいいんです。

不安な事を考える時に、 それを前向きに捉える・・・「ワクワクする」という事に置き換えれば、不思議といい結果が出やすくなるという研究結果が出てます。

本当にそれだけでいい結果が出るようになるのか?と思うようになるかもしれませんが、例えばフットボール選手などは、プレイ中にいつ強烈なタックルを食らうか分からないという時でも、萎縮せず果敢にプレイします。恐怖ではなく興奮を感じているからです。

このような不安を興奮に変えるテクニックを習得できれば、困難な問題に恐れをもたず、チャレンジ精神で乗り越える事ができるようになります。

私達人間というのは、知らず知らずのうちに挑戦から逃げてしまうものです。問題を先送りしてしまったり、やるべき事があっても休日はダラダラ過ごしてしまったり・・・。

中々自分から困難に向き合おうとは思えないはずです。しかし、挑戦を恐れていてもいい事は一つもないのです。

挑戦と恐れの精神の違い


世界中の心理学者達は「挑戦の精神」と「恐れの精神」の違いを30年以上研究していました。そこで分かったのは、恐れの精神を持つと自分の実力が発揮できなくなり、逃避行動を取ったり問題をさらに悪化させてしまうという事です。

逆に挑戦の精神を持てば、自分の実力を発揮できるようになり、問題解決能力を高める事ができます。つまり、問題を最良の結果で解決できる可能性が高くなるという事です。

また、挑戦と恐れの精神は心理面だけではなく身体面にも影響を及ぼします。

恐れの精神を持つと、鼓動が早くなったり、神経が過敏になって病気にかかりやすくなってしまいます。
一方で挑戦の精神を持つと、 心臓の鼓動がリラックスされ、神経もバランスよく働くようになり健康を保つ事ができるようになります。

このように、困難に対して恐れの精神を持つとデメリットばかり増えてしまいます。しかし、そうは思っても大事の前では緊張してしまい、恐れを持ってしまいます。 それはなぜでしょうか。

私はそれを、前にこのブログでお話しした「完璧主義」のせいではないかと推測しています。

完璧主義を治すためにスーパーベターを学ぼう


日本人は何事にも成果を求めすぎてしまいます。効果がでなかったら何の意味もない・・・そのような固定概念に囚われがちで、些細な失敗をする事も恐れてしまいます。しかし、ゲームをしている私やみなさんは、失敗から学ぶ事もあると十分知っているはずです。

例えばRPGのボスに負けたとき、プレイヤーは「レベルが足りなかった」とか「装備を揃えていなかった」とか、「ボスの攻撃パターンに対処できなかった」と色々な対策を考え出します。この考え方を現実に応用できればいいのです。

挑戦の精神を現実の出来事に使えれば、思わず逃げ出したくなるような困難でも最大限の力を発揮して挑戦する事ができます。完璧主義という病気に立ち向かうためにも、「恐れない」という事を心がけて行動してみましょう。


まとめ


ここ最近私自身も「完璧主義」に振り回されてしまい、失敗を恐れるあまりに、あれもこれも解決しようとして上手くいかない事が多い日々を過ごしていました。

これからは、挑戦の精神を持って物事に立ち向かえるように自分の心を改める事によって、一歩でも「スーパーベター」に近づけるように努力していこうと思います。

そのためにはやはり「七つの成長要素」を持つゲームを遊ぶのが一番いいと思います。このブログではそういったゲームや、完璧主義に対抗する手段、または日々の生活の役に立つような知識をご紹介していきますので、これからもよろしくお願いします。

それではまた。

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